ガンダム00の舞台みた

追記:DMMで2月20日まで13日公演の見逃し配信あるよ!見たい人みようね!

www.dmm.com

 

今日千秋楽らしいです。キャスト・スタッフの皆様、お疲れ様でした。

最後まで怪我や事故なく駆け抜けられるよう祈っております。

 

なんでちょっとレポというか備忘録というか...。

とりとめないですが、このよくわからん興奮は文にして残しておきたいので残します。

 

結論で言うと「とてもいい体験だった」。

 

公式サイトはります

www.gundam00.net

 

最初00が舞台化するってネットニュースで見たときは「マジかいwww」てなった記憶があり、ぽつぽつ知ってる俳優が参加していてニッコリしつつも私の今いる畑ってジャニーズなんだよな...と(まあそんなバカスカお金使えないので)スルーしてました。

今回は第二弾って感じでしょうか。ストーリーもアニメ2期です。

 

ちなみに第一弾はDMMで有料配信みれるらしい。みようかな

www.dmm.com

 

なんか去年の予定だったところが延期になったんだってね?今回の公演

コロナ関係で延期になった上に、サーシェス役だった窪寺昭さんの訃報もあり、いろいろ振り回されたタイトルなのかもしれません。

なんなら直前で初日付近が中止になってしまったようです。かなしい。

 

で、なんかよくわかんないけど気づいたらチケット買ってました。S席。

 

っていうのはたぶん、ブシドー役が佐々木喜英氏だったからだと思う。

 

なんせ私は00のアニメを中学生の時に見ていたし、同じ頃にテニミュに激ハマりしており、佐々木喜英氏が演じる白石蔵ノ介を生で見ている。

 

とはいえ00の推しはロックオン・ストラトス(ニールの方だぞ)で、テニプリの推しは日吉若。擦りもせん。でも大事なのはそこではない。

 

実際グラハム(ブシドー)ってめちゃくちゃ面白いキャラじゃないですか。

それを白石という爽やか〜な少年を演じていた「あのヒデ様」が演じるならばめちゃくちゃ見たい。

 

それに、コーラサワー役の瀬戸祐介氏もまたテニミュ鳳長太郎だった。生で何度もみた長太郎だった。おい、キャラ真逆じゃねーか!気になるじゃねーか!

 

あとはビジュアル出てた時点で、00の推しであるロックオンには安心感があったし。

伊万里有氏のお芝居は初めてみるけど、けっこう兄貴肌のキャラクターは経験あるっぽいのでそこも期待しつつ...とはいえ内容2期っぽいからライルなんだよな...と複雑な気持ちを抱えつつだった。

 

そんなわけで完全にキャストに釣られてダメ元でチケット販売ページみたら、けっこう直前だったにかかわらずどの日も○(空席わりとあるの意)がついている。

 

...気付いたらS席を取っておりました。

エイヤッ!とノリで。

 

嫌な予感っていうか、ガンダムだぜ!?MSの戦いどうすんの!?というのは、なんかあれだろ、操縦席を模したセットで役者自身がビームサーベル振り回すのはなんとなく知ってたので、そのシュールさもまたどんなものか気にしながらいざ会場。

 

00のことは大筋は覚えてるけどいろいろうろ覚えです。

とくに復習もしませんでした。すぐにアニメ2シーズンもみる気力がなかった...。

 

私が行ったのは12日のお昼公演で、チケット買った時点で身構えてたけどそこそこ小さい劇場にかかわらずやはり空席は目立ちました。

私の片隣いなかったしね。きょうは、土曜よ...

 

ご時世的な厳しさと世知辛さに心痛めながらも幕開けまでのあいだずっと00の歴代主題歌やガンダム関連のCMが流れていて、めっちゃガンダム空間やな〜と思ってました。

 

客層も若手俳優オタクなんだろうな〜っていうフリフリの服着た女の子から、ガンダムが好きなんだろうな〜っていうおじさんの層まで幅広く。

いろんなひとが共存してる空間でなんかよかったです。女性客だと私みたいに俳優もガンダム00というコンテンツ自体も好きな人多かったんじゃなかろか...(そもそも声優さんとか、キャラデザやキャラの関係性とか、女性人気すごい作品だしなあ)

 

暗転してついに始まる!と思いきや、冒頭からいきなりアニメ1期のダイジェストで、テンポよく時間が過ぎていきます。

えっじゃあニールいるじゃん!?あっ死んだ...そっかそうだね....

情報が...情報が多いんじゃ...そんで明るいところで操縦席戦闘シーンやられると下の方で手動で動かしてるひとたちが丸見えなのでけっこうシュール。ちょっとびっくりして笑いそうになってしまった。

ちょろっと書きましたがこの舞台、ガンダムの戦闘シーンは当然モビルスーツなど出せないわけなので...操縦席を模したセットから直接役者が武器を持って戦うし、その操縦席セットを下の方で何人かで支えて人力で動かしています。

本編中は舞台が暗転し、スポットライトは役者にあたるので支えてる人らはそこまで目立ちませんが、冒頭は普通に明るくて普通に見えとったわ...。いやこれ思ったよりハードよ、すごいよ...

ぱっと見シュールな重労働です。でも後述しますがこの辺の違和感やシュールさはのちのちどうでもよくなる。

 

これはあれだな、観客の想像力と慣れまかせだな〜とニタニタしながら、まだ疑心暗鬼のまま観てたら佐々木喜英ブシドー登場よ。

第一声、中村悠一か!?ってくらい寄せてて「!?」てなりました。

そういえばこのお方はテニミュの時も相当白石の声優(細谷佳正氏)を意識してやってらしたのだった。

いやあ乙女座とか抱きしめたいなとか愛を超え憎しみとなりもはや宿命になったりいそがしい。面白いのにちゃんとかっこいいグラハム・エーカー/ミスター・ブシドーがそこにいた...。

なんならちょっと殺陣やっちゃうもん。かっこいいもん

そもそもガンダムの世界で生身で刀もってるブシドー自体がまあまあおかしいのだけど、その役者が刀剣乱舞の舞台で刀剣男士経験済みなわけよ(宗三左文字役でしたね)

だからガチなわけよ、刀を使った殺陣が

 

埋め込みつかわせていただきます...こういうかんじの

 

刀ステも宗三が出てる回ではないけど観てる身で、若手俳優自体も観に行かないわりには情報摂取してるので、今回のこの00の舞台にけっこう刀剣・テニミュの出演者多いのはわかっていた。でも佐々木氏の刀剣の扱いがまさかブシドー役で活きる場面に出くわすとは思わなかったわ。副産物としてとてもおいしかったわ。

 

前後しちゃったんだけど、1期ダイジェスト後にOPがはじまります。

舞台で、OP。

愛が愛を〜って流れ出すもん

儚くも永久のカナシをバックにアニメのOPのごとく登場してポーズを決めるキャラクターたちよ。ここもまた冷静に見ちゃうとシュールではあるんだけど、アニメリアタイ世代としては懐古にふけってしまうほど、めちゃくちゃよかった。

 

中身はアニメ2期をキュっとコンパクトにしたものです。マリナとか一切出てこないしな。

ただ、見覚えない展開があって、ネタバレしちゃいますがのちのちパンフレット読んだらオリジナルでした。イノベイター側にオリキャラひとり追加で、そのひとりが加わることでいままでマイスターたちが乗ってた4機を模したガンダムたちがソレスタルビーイングに牙を剥きます。でも話の大筋には影響ありません。私の知ってるエンディングでした。00が好きなら、削られた箇所に納得するかどうかですけど、最初から最後までやってくれるやん!うれし!って感じかも。

 

ルイスやピーリスの慟哭、沙慈やセルゲイ、カティの葛藤など、個々のキャラの心のうごきもまた見所でした。ネーナも本物すぎて笑うしイノベイターの残忍さもよかった。ソレスタルビーイングのオペレーター側も安心感すごくて、ていうか役者が全員いい〜

 

細かいところ拾うと延々語りそうになっちゃうのでいいところピックアップして箇条書きします。

言及しなかったからよくなかったんじゃないんです。みんなよかったんや...よすぎて止まらなくなるんや...

 

①ブシドー

お目当てでした。そして期待以上でした。

もう書いちゃったけど、CV中村悠一に限りなく寄せ、ひとりだけ浮くほどの迫力ある熱い演技でした。そのひとりだけ浮いてる感がとてもグラハムでした。

殺陣経験者がゆえの刀捌きという副産物が非常に効いており、らしさを助長させます。

端正な顔立ちに似合わぬ変態ぶりが一段と輝く。とてもよい。

どんなお姿かは公演中いろいろオフショットTwitterに投稿されていたので貼ります...

 

 

私は思わず終演後にブロマイドも買っていた。

 

 

なんだろうな、「推し俳優」というと少し違って、本当に懐古からくる「あのとき舞台に立ってたお兄ちゃんがパワーアップして帰ってきた」みたいなそんな気持ちです。

私は2.5次元舞台を俳優を追いかける場所としてではなく作品が好き・演技が好きで見る側なので(佐々木氏の名前に釣られたとはいえ...)

なんか、今の2022年にお芝居を見れてとってもよかった。あの時の自分に教えたい。

 

コーラサワー

せとりーーーーーー!!!

テニプリ鳳長太郎は体が大きく穏やかな好青年。それを演じてた人です。真逆!

こちらも前述の佐々木氏とおなじく刀剣乱舞の舞台で、江雪左文字を演じていました(同じ酩の刀は刀剣乱舞上ではわりと兄弟という扱いなので、ハムとコーラで揃うのおもしろいね...)

こちらもお目当てのひとりではあった。

いやめちゃくちゃコーラサワーやんけ。元気や。

作中唯一「ボケ」られるのはコーラサワーだけ。舞台上でも愛嬌たっぷりで観客が笑うポイントを作っていました。パトリック紅茶サワー。

 

思えば最初から最後まであまり葛藤することなく主義や信念がぶれずに一貫してたのって、ハムとコーラくらいだな...と思う。(サーシェスもまあ...)

ゆえに私が中学生の頃観ていて、今回も期待していた役者さんふたりがこの配役で、ラストにちょっとやりとりあって、めちゃくちゃハマってて、芝居がよかったこと、なんかめっちゃうれしいっすね。

 

しかしコーラサワー、強運不死身はいいとして普通につよすぎない?なんか、戦力として

 

③戦闘シーン

初見はシュールでした。ええ、正直笑っちゃいそうなくらい。

前述の通り、人力で動かす操縦席のセットから役者が直接戦います。

ただね、だんだんこちらもアニメ見てた記憶とリンクしていくし、俳優たちの迫真の演技が加わるわけです。

アニメでは操縦席と機体を交互に映せる。でも舞台の上にその自由はないんですよね。

なぜならここはちいさな劇場で、宇宙空間ではない。バカでかいモビルスーツなんていない。

多分ですけど00だからできたことじゃないのかなー。

00って対話がテーマなので。機体がぶつかりあう=パイロット自身の心がぶつかりあうような表現におきかわったんでしょうね。

再現面を考えて現実的な演出でもあるし、テーマを伝えるにもちょうどよかったんだと思います。

わたしはこの演出を最後まで見てもバカにできてしまう人は2.5次元舞台向いてねえな〜って思っちゃうかも。客との協力プレイだよ。お前の瞳にガンダムが映らないのはお前の実力不足だ。

 

***

 

まとめると、

とにかく、「キャストと客が00が好きだから成り立つ舞台」だった。

("良くも悪くも"ですが、個人的には良い意味が強いですよ)

そうとしか言えんので、万人に「観て欲しい」とはいいづらい。

愛がなければただただシュールなできごとが目の前を駆け抜けていき、セリフでは正義とは何か、争いはなぜなくならないのかの禅問答を繰り返す舞台に見えることでしょう。

ただ、興味が片足を突っ込んでるならば

勇気を出して一度足を運ぶと、体験として得難いものがあります。

 

表現として限界だったんだろうなという突っ込みどころ、弱点、役者がセリフ噛んじゃうのも。そういうものまでまるごと愛せる舞台でした。

 

あ!ニールが好きすぎてライルが苦手だった私ですが、今回の舞台では細かいところ省略してたこともあって、ライルがけっこうシンプルにお兄ちゃん大好き弟だったからなんか薄れました。苦手意識。ありがとう!これがいちばんの進歩かもしれない!

 

あと本編でもめちゃくちゃ主題歌流れるしカーテンコール含め儚くも永久のカナシ3回くらい聞いたし帰りはぼーっとした頭でカラオケ行っちゃったよ。

 

今日が千秋楽で明日が特典付き円盤予約のラストチャンスだそうです。

会場で直接予約するか通販サイトで15日までの予約でキャスト座談会DVDついてくるんだって。

私?ヒデハムと瀬戸リックコーラサワー好きすぎて買っちゃう。

a-onstore.jp

 

第三弾があるとすれば、もしかしたら............行ってしまうかもしれない。

やるなら劇場版なのかな。

 

みんなはどうだろう。私は第一弾の配信も見ようと思った。

でも映像だと迫力も良さもちょっと薄れるかもしれないし、初めて観たのが事前知識のない状態の生の舞台だったからこんなに興奮できているのかもしれない。

 

空席に言及しましたが、昨今の2.5次元舞台の事情は私にはわかりません。結構名前をみる若手俳優さんが出ていても人気のソシャゲとか作品タイトル自体に勢いがないとこういうものなのかもしれない。でも席埋まってた方が嬉しいよ。もちろんご時世的な問題もあるかもしれないけど、もしかしてこの舞台ってだいぶ過小評価されてるんじゃないかな?って思った。

たぶんこの舞台を届けるべき客層は本当にガンダム00ってアニメが好きな大人(および2.5というくくりと無縁に生きるオタクたち)だと思うので...

 

お席はお高いけど、はじめての2.5次元舞台、俺はガンダムで行くぜ!ってならん?なろう?

第三弾の際はぜひ、グラハム・エーカー/ブシドー役、佐々木喜英続投を願います...

 

おわり!

 

あとはツイッターに垂れ流していた感想です

 

 

情緒めちゃくちゃか?